なんだやっぱり飽きてたんじゃないですか

異世界転生系のラノベは大して人気がないという記事を読んだ。というかラノベ自体の人気が相当落ちているらしい。その話が本当かどうかは知らない。ただ異世界転生系のストーリーを好きな人が多いらしいね、という自分の思い込みを疑ったことがなかった。自分は全然好きではないのに。ナチュラルに人のことを見下してしまっている。自分がとっくに飽きているものを、周りが好み続けていることに何の疑問も持たない。まだ皆これ好きなんだと思うことが常態化している。でも、意外と自分が飽きているものに皆も飽きているし、自分の嫌いなものを皆も嫌い。そう分かる瞬間がある。それはインターネットの強烈な快楽の一つ。やれ承認欲求だとかショートな笑いだとかに取り憑かれてネットにかじりついているような物語が広まっているが、もっと原始的なネットの楽しみは、ああやっぱり皆こう思っていたんだ、と分かる部分にあったのを思い出す。正直を許される感覚。