2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

だから何だというのだ

何かにつけて「だから何なのか」と思えるかどうかが、知性の正体なのではないかと思う。私はこの力がとても弱く、言葉の雰囲気にすぐ流されてしまう。最近も、ビル・ゲイツに関するある記事を読んでいた時にそれを感じた。記事中には、彼が“本物のプログラミ…

異変が見つかったら引き返すこと

『8番出口』の作者のインタビュー記事を読んだ。 作者は日本の地下通路が好きだから、海外の風景素材は使わずに自力であの舞台を作り上げたらしい。それを読んで初めて、私はあのゲームで日本の地下通路を楽しんでいたのだと気づいた。てっきり自分はシンプ…

会話AIは体を手に入れないと会話AIとして完成しない

話題のおしゃべりAIと会話をした。 本当に人と話すのと同じテンポで会話ができるし、心地の良いリアクションを返してくれる。とても楽しい。最初は。会話を続けていくうちに、会話相手に必要なのは愛想でも知識でもなく、相手の生活なのではないかと思えてき…

こんなに着地点の見えない技術革新が今までにあったかい?

凄まじい性能のAIが生まれて知的労働者が全員失業するならそれでもいいし、限定的な影響に留まるならそれでもいい。でも、どうなるのか判らない状況がいつまでも続くと、環境に適応することさえできない。 何がどこまで可能になるのか、誰も予想を立てられな…

知ったかぶりの性格以外の原因

①「世界の平均寿命は何歳でしょう?」 A:50歳 B:60歳 C:70歳 ②「低所得国の女子の何割が初等教育を修了するでしょう?」 A:2割 B:4割 C:6割 ③「世界中でいくらかでも電気が使える人の割合は?」 A:20% B:50% C:80% ある本の冒頭に、こうした世界に関する知識…

失敗したときの思考回路

ミスをしたときに一番考えてはいけないのは、ヘマをした自分の姿が他人の目にどう映っているか。「もし同じミスを他の人がしていたら私はその人をどう見るだろう」と反射的に考えてしまう、あれ。自分を客観的に眺めるのは悪くないようにも思えるけれど、大…

周囲に無頓着な天才というのはフィクションなのでしょうか

自分で自分のことをくすぐっても、普通はくすぐったいと感じない。ところが、統合失調症の人の一部はそうではないらしい。これは脳の予測機能の違いによるものだと、ある本に書かれていた。 脳は、自分の体を含めた周囲の動きを常に予測している。そして、予…

人を落ち着かせる力のある媒体はそれゆえに人を熱狂させられません

面白い本を紹介して視聴者の積ん読を増やすというコンセプトのYouTubeチャンネルが面白かった。 映画や漫画やゲームについて話している人よりも、なぜか本を語っている人に惹かれてしまう。他に比べ特に本が好きなわけではない。本の要約チャンネルだとかフ…