目玉焼きに何をかけるかなんて理由で本当に別れた人もいます

悪意による自殺はありふれたものらしい。悪意による自殺とは、罪悪感を抱かせるための自殺のこと。離婚された夫が妻の新しい家庭に乗り込んでいってその場で拳銃自殺をしたとか、一人暮らしをしたいと言い出した息子と口論をした父親が翌日首を吊ったとか。本当に下らないことで人は死んでしまう。

「あいつに罪悪感を与えてやりたい」という気持ちはそんなにも強いものなのか?いや、本当はただ意地になっているだけなのでは。私は死にたいと思ったことがないけれど、未来を悲観して死ぬよりは、意地のせいで死ぬ方があり得そうだと思う。死ぬのにもエネルギーが必要で、意地は膨大なエネルギーを人から引き出す。ネット上の言い争いで何時間無駄にしたか。もう二度とコメ欄に書き込みをしないぞ、という誓いを何度破ったか。こんなにも意地に振り回されてしまうのは、たぶん生きている理由も何らかの自覚のない小さな意地なせい。

ちなみにタイトルは私の両親のこと。