こんなに着地点の見えない技術革新が今までにあったかい?

凄まじい性能のAIが生まれて知的労働者が全員失業するならそれでもいいし、限定的な影響に留まるならそれでもいい。でも、どうなるのか判らない状況がいつまでも続くと、環境に適応することさえできない。

何がどこまで可能になるのか、誰も予想を立てられない。専門家の予想は数ヶ月で破られる。これまでの技術革新であれば、少なくともその技術を学ぶことで有意義な努力をしているような安心感を得ることができた。今回はその逃げ道すらない。今現在のAIの扱い方を頑張って習得しても、少し経てば全てがひっくり返り得る。これほど見通しの立たない変革が今までにあっただろうか。インターネットの普及とはわけが違う。

「どうなるのか考えても仕方ないよ」「今できることをやるしかないよ」の“今できること”が何なのか分からない。私は今、何かをやっているのか?何をしても、何もしていなかったのと同じことになるのではないか。ただトランプタワーを組み立てて崩しているだけで「今できることをやれている」と感じられる人はいない。ぼんやりとでも意味のある方向性が見えないと、今できることも何もない。

 

まあ、それでも何かはやっているけど、ぼーっとしているとこういう思考が浮かんでくる昨今。